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郷の音寄席

2人とも好きな落語を時々見に行く
いつも見に行ってるフローラ88で催されるフローラ寄席
この前はギブスをしていたので行かなかった

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そうしたら6月22日にフローラ寄席が開催されるとチラシが入った
ところが、だいぶ前に送られてきたSato-Net通信を
パラパラ見ていた主人が「郷の音寄席」をみつけ見に行こうと言うので
ずいぶん前にチケットを買っていたのだ
ザンネン!
フローラ寄席なら無料で楽しめたのに・・・

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その郷の音寄席へ行ってきた
B-17・18 2列目なので表情までハッキリ見える
昨日の演者は、桂ざこば、桂文華、笑福亭喬介、林家染八、虹友美
仲入り(中入)前に林家染八、笑福亭喬介、仲入り直前の演者は桂ざこば
ネームバリューの大きいざこばがトリかなと思っていたのだけど・・・
2年前に脳こうそくで倒れリハビリを続けて去年11月に高座復帰したざこば
まだまだ万全ではないようでネタが出てこなかったり噛んだり
その辺が百戦錬磨ざこば、笑いに変えていた
仲入り後はなないろ三味線の虹友美
声を聞いた時はビックリするようなアニメ声で大丈夫かなと思ったが
唄うと良い声
三味線は太棹、中棹、細棹(昨日は2本)を使いわけ
津軽三味線民謡 俗曲 長唄 歌謡曲 河内音頭 江州音頭 クラシック ロック 浪曲等色々な音楽を演奏する
A席の真ん中あたりに親子連れがいて小学低学年くらいのお子さんがいるのを見て演奏したのがミッキーマウスマーチ
後も運動会の音楽や子供も知ってるような曲を演奏して観客席を沸かせていた
太棹でベンチャーズを演奏したり
なないろ以上、ほんと楽しい三味線だった

そしてトリは桂文華の人情噺「井戸の茶わん」
正直者の屑屋の清兵衛が流していた時
粗末ななりはしているけれど器量のよい上品な娘に招かれ貧乏長屋に行く
そこで人品のよい浪人から仏像を買ってくれと頼まれる
仕事が違うから値段が決められないので売れたらと言う事で預かって帰り
とある侍屋敷で声をかけられ屑を買っていたところ
仏像を見て買うとその若侍が言い、清兵衛がこれこれでと説明し
もらった金子を持って浪人のもとへ
しばらくしてまた侍屋敷で呼び止められその若侍が言うには
汚れた仏像を磨いていたら底が外れて50両と言う大金が落ちてきた
「拙者は仏像は買ったが金子を買ったのではないから先の御浪人に返してほしい」
頼まれた清兵衛、またそのお金を持って浪人のところへ行く
浪人は「ご先祖が子孫が困った時にと金子を入れてくれていたのに売ってしまうとは申し訳ない
しかし売ったものは売ったものその金子は若侍に返してほしい」
清兵衛は若侍と浪人の間を行ったり来たり
そのうち若侍が「拙者が20両、御浪人が20両
そして正直者の清兵衛に10両」と言う案を出した
しかし浪人は「ただ受け取るわけにはいかないが何もお渡しするものがないので
いつもお茶を飲んでる父の形見のこの茶わんを代わりに持っていってほしい」
と言われ清兵衛はその茶碗を持って若侍のもとへ
後日その話が若侍の殿さまの耳に入り見たいと言うので
一生懸命磨いた茶わんを持っていくと
殿さまはそれが立派な「井戸の茶わん」であることに気付き
300両で買いあげた
若侍はまた屑屋の清兵衛を呼び半額の150両をご浪人に届けてほしいと頼み
清兵衛はまたしても浪人のもとに持っていく
浪人が「父が大事にせよと残してくれた茶わんを手放したのだから
受け取るわけにはいかない」と言うのを
また何か代わりに渡して売ったと言うことにしたらと言い
渡せるものはないと言う浪人に
若侍に娘さんを嫁がせたら支度金もできると薦める
清兵衛が若侍に今は粗末ななりをしている娘さん、磨けは見違えますというと

「いや磨くのはよそう、また小判が出たらいけない」 チャンチャン

文字にするとなんちゃないのだけど
文華さんの口から出たらすごく情景が伝わって
涙が出るくらい感動した
滑稽噺は楽しくなるけど
人情噺は人情の機微にふれて泣き笑いさせるような
人間て良いなと感じさせてくれて大好き


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by tolemama | 2019-06-23 12:07 | 日記・その他 | Comments(0)

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